今日は とっても大切な日


うちにとって 一番大切な日


だって、うちが生まれてきたことを


誰かに祝福してもらえる日


そして、次の年に変わる日やから…




ありがとう







「「「「みかんちゃん、お誕生日おめでとーー!」」」」

「ありがとう!みんな!」

「これ私からプレゼントー!あけてみて?」

「うっわー!可愛い!ウサギの形のクッキーや!
 アンナちゃん、これホンマに大丈夫なん?見た目はええんやけど…」

「大丈夫!今回は、ほら!」

「これ、この前アンナちゃんに貸したアリスストーン?」

「そう!これのために借りたんだよー」

「私からはこれ!新発売のオレンジクリームホワロン!」

「うわぁ!これうちが食べたかったやつ!」



今日は蜜柑の誕生日。
そし て新年を迎える日。
初詣の帰りに、鳴海先生と昴の許しを得て、体質系の教室で蜜柑の誕生日パーティー。
特力は教室が狭いので没。
B組のある初等部校舎は、高等部生の様に冬休みに補修があるわけでもなく、
中等部のようにみんなが集まる部屋があるわけではない。
なので、冬休み中は閉鎖しているのだ。
そういう経緯により、体質系教室を利用することになったのだ。


「蜜柑ちゃ〜ん、はい、僕からはこれね」

「何…?コレ」

「冬休みの宿題+α。
ちなみにそこには英語の宿題と算数の宿題の追加分が各10枚あるよ」

「酷い…鳴海先生イジメやぁ…」

「はいはい、文句言わないの」


次々と皆が蜜柑にプレゼントを手渡す。
みんなシングル・ダブルくらいの子ばかりなのに、だいぶ高いものを渡す子が多い。
きっとみんな、奮発してるのだろう。

「蜜柑、ご愁傷様…。
はい、私からはコレね」

「何…?コレ…ペンダント?可愛いっ!」

「害虫避けペンダントよ。
半径3M以内に入った害虫は即座に電撃により抹殺されるの」

「 …………………?」

蜜柑はあまり意味がわかってないらしく、頭に?を浮かべる。


「ふふふっ…まぁ大丈夫、蜜柑に危害は加えないわ」

蛍は黒い笑みを遠くで見ていた棗に送り、蜜柑の頭を撫でる。






きっと きっと

世界で 一番 

今日 幸せなのは

きっと うち

ささやかでも

小さくても

とても 幸せ

今まで感じてきた幸せとは





比べられないくらい幸せ 





それは みんながいてくれるから

みんなが お祝いしてくれたから

みんなが うちを好んでくれてるから

みんな、ありがとう…。



はい!蜜柑誕生日記念小説でした!
みなさん、楽しんでいただけたでしょうか?
めずらしくCPでなく友情系となってますね^^
なんか蛍が蜜柑の頭を撫でるシーンが書きたかったんです(あそ
ここまで読んでくださってありがとうございました!
誤字脱字等ございましたらお申し付けください。

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