泣いて、泣いて、殺して。
ちょっと(?)グロいので、苦手な方は即リターン!
なぁ、どこから狂ってしまったんやろう。
まだ、あの頃は幸せやった。
お互いを、愛していた。
笑顔で、本当に綺麗だった。
純粋で、ただ、側にいたいと願っていた。
ただ、それだけだった。
「棗、おはよう、よく眠れた?」
「…あぁ…」
「なら良かった、じゃあうちちょっと外出てくるな」
うちは棗に笑顔を向けて、もう一度―
ぐちゃぐちゃになった棗の目を見た。
そう、これは全部うちがやった。
愛しくて、棗の全てを自分のものにしかたった。
だから、目を潰した。
寝ている棗の目を、小さなサバイバルナイフで。
そのナイフを拭きもせず、うちは毎日持ち歩いている。
そして、棗をうち以外に見せたくないから、学校になんか行かせてない。
外に出るのも許さない。
ほら、部屋の中にいるほうが幸せだから。
外には、‘駄目’なものがいっぱいだから。
だから、部屋の中で、うちと二人だけで。
一緒にいれば幸せだから。
外に出ようとするたび、うちは棗を鞭で叩いた。
その傷から出る血が、とてつもなく愛しい。
こんなうちで、ごめんな?
気持ちを、もうあの日のように、純粋に伝えられない。
あなたを傷つけることだけでしか伝えられない。
そんなうちを、あなたはいつも許してくれる。
「大丈夫だから、蜜柑…」
いつも、そう言ってくれる。
もっと、冷たくしてくれてもいいのに。
そんな優しい棗に、うちはまだ甘えてる。
「み…かん…」
「どうしたん?棗」
「生まれ変わったら…次の世では、もっと…ずっと…いっしょ…で…いよう…な…」
棗の声がいつも以上に掠れて、本当に蚊の鳴く声よりも小さな声で。
「なつ…め?」
棗は、返事をしなかった。
ただ、冷たくなって、横たわっているだけ。
そう、棗は死んじゃった。
うちが殺した。
ただ、愛しかっただけなのに。
誰か 誰か ねぇ お願い
「うちを…棗を助けて…ッ………!」
そう泣き叫んでも、誰も答えない。
あぁ、そうか。分かった。こんな簡単な答えがあった。
なんで気づかんかったんやろう?
そう、答えは簡単。
うちを殺して、殺してしまえばいいんや―
うちは、棗の目を潰した、あのサバイバルナイフを、
自分の脇腹に当てて、深く、深く刺した。
泣いて 泣いて 殺して。(さぁすぐにそこにいくよ)
初・狂愛(笑)
私はこういうお話がだーいすきです(爆
なつみかんでこういうの書く人本当少ないよなー;
いやあ、学アリじゃ殆どないんですけど。
グロ・愛ですが何か(笑)
愛情のあるグロが好きですねv
3/15 夕笑 燈深
