あなたのためなら、うちはなんでもする。


自分の命がどうなったって、かまわへん。


だから、だから、あなただけは助かってほしい。




どうか、お願い、最期のお願い。


うちなんか、追いかけないで。


光の中で、お願いだから。


生 き て く だ さ い ―







を選ぶなら




「蜜柑ッ…!みかん…!」
「な…つめ…も…うち…あかん…おねが…うちを…助け…ん…といて…」
「何言ってんだよ!お前が死んだら、俺は…俺はッ……!!!!!」
「お願…い…うちの…さ…いごの…お願い…やから…最期の…せんた…く…」
「最期って…!お前死ぬ気じゃ…!?」
「うちが…しんだら…棗…は…も…ペルソ…ナにっ…しばられ…へんから…っ
 だからっ…生きて…!」
「お前が死んだら俺はどうやっていきるんだよ…!
 無理に決まってるだろ…!?」
「……だ……いす…き……」
「蜜柑…!?」





お願い、お願い。


うちはどうなってもかまわへんから。


だから、あなただけは、光の下で。


笑顔で、生きて。


うちを忘れてもいい。


うちが居ない環境で、生きていけないと泣き叫んでもいい。


作り笑いで生きていてもいい。


うちらが出会った‘あの頃’のように、捻くれてたっていい。


でも、どうか、生きることはあきらめないで。


うちが諦めてしまった、人生という道。


地図のない道だから、時には迷ったり、立ち直れなくもなる。


うちは、そんな道を踏み外して、途中で人生という道を諦めた。


でも、後悔なんかしてるわけじゃない。


たった一人の、愛する人のために、人生という道の、ピリオドを打ったから。


愛しい人のための、命にできたから。


だから、そんなうちの命を無駄にしないで。


どうか、どうか。


一生懸命頑張って、精一杯、人生という道を歩んで、


疲れてしまっても、諦めないで。


最後の最後まで、歩み続けて、‘最期’が来たら、


うちに一番に会いに来て。


もし、あなたが立ち直れないときには、側にいるから。


もし、あなたが笑顔なら、うちもきっと側で笑ってる。


だから、お願いだから、生きてください―





なっつみかーんですね(笑)久々です。
なつみかんはシリアスしか書けないです…甘いのは難しい…!
なつみかんなら狂愛も書けそう。
蜜柑が死んでなんの得になるのかは分かりません(オイ
ってか蜜柑が死にかけてる理由も分かりません(笑) きっとなっつんがペルさんに蜜柑と離れるよう言ったからじゃないでしょうか(まて
こういうシリアスは書きやすくて好きです。
最後に蜜柑、死なせてばっかりでごめんなさい(笑)


3/14 夕笑燈深